グレーゾーン金利撤廃で生じた「過払い金」を、
借り手側が回収できないケースが増えつつある。
巨額の返還を迫られた貸金業者の経営破綻が相次いでいるのが主な原因で、
過払い金が全額戻る可能性はほぼゼロに近い。
強引な取り立てに苦しんできた借り手側が一矢を報いようにも、
救済策はないのが現状だ。
日本貸金業協会の会員アンケートによると、
06年度の利息返還金は計約2936億円(回答数289社)、
元金放棄額は計約2599億円(259社)。
07年度は返還金が計約5259億円(341社)、
放棄額は計約4252億円(307社)。
回答した会社だけで、
協会設立時の07年12月に4063社だった会員数は、
今年3月に2990社まで激減。
協会は「経営破綻などで会員の減少傾向が続く。
今後、
過払い金を支払えない業者が増えていくのではないか」とみる。
6月29日 河北新報 一部抜粋
過払い金満額の6割以上は返せない・・・・。
(数ヶ月前までは和解日から1ヵ月後だったのに)返済日は和解日から3ヵ月後・・・・。
今月中(平成21年6月)の和解で返済日は平成22年の4月・・・・・。
5回の分割払いにて返還する・・・・・。
不当利得返還請求訴訟を提訴し、勝訴しても返還に応じない・・・・。
債務名義を取得して業者の金融機関口座を差し押さえたが(強制執行)残高がなかった・・・・etc。
確かにサラ金消費者金融等の貸金業者や、
信販会社等の過払い金返還請求に対する対応は、
日々悪化しており、
過払い金が回収し難くなっているのを私自身肌身で感じております・・・。
2007年9月に、
東証一部上場の消費者金融だった「クレディア」は757億円の負債を抱え(経営破綻)、
民事再生法の適用を申請しましたし、
2008年4月には「アエル」もに民事再生手続きを申請しております(負債総額は231億円)・・・・。
そして、
大手貸金業者である「武富士」は、
2009年3月期の連結決算にて、
当期純利益が2561億円の赤字となりましたし、
「プロミス」も、
1251億円の赤字に陥っております・・・・。
中小零零細のみならず、
大手であってもその財務状況も非常に苦しいようです・・・。