遺産分割協議において、
被相続人の残した遺産(相続財産)を公平かつ適正に分配するためには、
遺産の価値(時価)を把握することが重要です・・・・。
相続人全員が合意しているのであれば、
(評価方法や評価額について)遺産の評価をしなくても相続手続きは円滑に進むのですが、
相続人間で争いがあるような場合は、
遺産の評価基準や相続財産の評価方法が問題となってまいります・・・。
評価の基準時
相続が開始した日(被相続人が亡くなった日)と、
遺産分割のとき(遺産の分配について話し合いを行うとき)とする、
2つの考え方がありますが、
実務上の多くは、後者の遺産分割のときを、遺産の評価の基準時としています。
ただし、
特別受益や寄与分がある場合には(その目的物の評価は)、
実務上の多くは、前者の相続が開始した日を、遺産の評価の基準時としています・・・・。
なぜ、評価の基準時を決めることが重要なのか?
遺産分割協議は、
「いつまでに行わなければならない・・・」といった期限はありませんので、
1年でも、5年でもそのままにしておき、
相続開始から10年後に遺産分割を行うこともなんら問題ありません・・・・・。
しかし、相続開始から遺産分割までの期間が長期に及ぶと、時価が変動する場合がありますので(不動産バブル、株価の暴落など)、
評価の基準時を決めることはとても大事なことなのです・・・・。
相続登記、遺産分割のご相談は西武新宿線(東伏見・西武柳沢・田無・花小金井・小平)の「さくら司法書士事務所」
田無駅から西武新宿線の本川越行きに乗り、
所沢駅で西武池袋線に乗り換え、
「西武特急ちちぶ」を利用すれば、1時間39分で西武秩父に着くことができる・・・・・・・急行に乗ってしまうと飯能乗り換えになり1時間47分かかってしまう・・・・・・・そして西武秩父駅から・・・・・。
朝っぱらからなぜこんなことを調べてるのかと言いますと、
今日は午後一で秩父簡易裁判所にて、
消費者金融のエイワに対する過払い金返還請求訴訟(不当利得返還請求訴訟)の第1回目の口頭が入っているので、
田無(西東京市)から秩父簡裁までの所要時間を把握する必要があるからです。
過払い請求訴訟の申立はエイワ(被告)の住所地を管轄する裁判所でも良いのですが、
エイワの本社は神奈川県横浜市西区であるため、
保土谷簡易裁判所がその管轄となり、
事務所のある田無から横浜に向かうよりは(しかも保土ヶ谷簡裁は横浜駅から遠く、バス利用もしくは相模鉄道星川駅又は和田町駅から徒歩20分を要します)、
原告(依頼人)の住所地を管轄する秩父簡裁を申立先とした方が近いのです・・・・それに山へ向かった方が気持ち良いですもんね・・。
夕方からは2件の債務整理の相談予約(自己破産と任意整理)が入っているので、
今日は長い一日になりそうです・・・・。
西東京・多摩地域(小平、東村山・調布・府中・国分寺・日野・八王子)のさくら司法書士事務所
先週の火曜・水曜は出張のため京都へ行きました・・・・・・。
もともと、何れ近いうちに下京区に行かなければならない相続案件の用事があったのに加え、
裁判事務の関係で京都地方裁判所に行く用件が偶然にも発生したため、
両方一度に済ますべく(・・・・余った時間でゆっくり観光を楽しみたいので)朝一の新幹線に乗り込みました・・・・。
三連休(土曜、日曜、文化の日)が終わった翌日だからなのでしょうか、
想像していたよりも人が少なく、
街中も裁判所も市役所も空いていました・・・・。
「先斗町」・・・・人通りはまばらでとても静かです・・・・。
柊屋旅館
↑
どちらも高級旅館です・・・・いつかは泊まってみたいですね。
↓
俵家旅館
京都市役所・・・・昭和2年建築とのことです・・・・・すばらしい歴史的建造物ですね。
初日は(仕事を終えた後)街中をブラブラ歩き、前々からチェックしていた銘菓を買い込みホテルへ戻りました・・・・。
《翌日》
持参してきた私服とスニーカーに履き替え、9時過ぎにはホテルを出ました・・・・・・帰りの新幹線は夜なので、時間はたっぷりとあります・・・・。
平安神宮の鳥居(昭和4年建造)・・・・高さ24.4メートルもあるそうです。
こんな大きい鳥居を見たのは初めてです(もちろん平安神宮に来るのも初めてです)。
平安神宮・・・・ちょうど結婚式をあげているカップルがおり、その姿(十二単と紋付袴)が珍しいのか、大勢の外国人観光客が写真を撮っておりました・・・・・。
まるで芸能人を記者が囲んでいるような様子で面白かったです・・・・。
南禅寺の水路閣・・・・サスペンスドラマでよくみかけますよね・・・。
お腹が空いたので昼食です・・・・日の出うどん
観光客と言うよりは、地元の方が入っており、みなさんカレーうどんを食べておりました・・・・・・。
各テーブルに団扇までついているくらいです(カレー=辛い=汗=扇ぐ)。
私もカレーうどん(辛口)を頼みました・・・・美味しいですねえ、繁盛している理由がわかります。
後日調べたところ、このうどん屋さんは結構有名なお店のようでした。
哲学の道
哲学の道を北上して、銀閣寺へ向かいます・・・。
銀閣寺入り口
向月台(写真上部が切れてしまっていますね)
銀閣寺本堂前に富士山のような型の盛砂があります。
銀砂灘
う~ん、なんだかよくわかりませんが、芸術肌ではない私にもその素晴らしさがわかります・・・・・。
残念ながら本堂は改装工事中でした・・・・・。
こーゆーときは(銀閣寺に限らず)、
正規の拝観料(500円)をとらずに減額するか・・・・・、
もしくは、
入り口にでかでかと(英語・中国語・韓国語など)、「工事中のため銀閣寺本堂は見ることができません」と知らせてげるべきだと思いますっ(キッパリ)。
・・・・・・・遠くから来た外国人観光客の方が気の毒ですよね。
ホテル~平安神宮~南禅寺~哲学の道~銀閣寺~ホテル・・・・・・、
しめて17キロです・・・・・。
少々疲れましたが東京と異なり、京都は歩いているだけでも楽しいですね・・・・。
法律問題のご相談は西東京市田無のさくら司法書士事務所
数年前は、田無法務局(東京法務局田無出張所)や立川法務局(東京法務局立川出張所)にちょくちょくと顔を出す機会があったのですが、
不動産登記のオンライン化が進んだことが手伝ってか、
最近は、行く機会がめっきりと減りました・・・・・。
相続人への所有権移転登記など、
相続手続きの依頼を受けてまず最初にやるべきことと言えば、
誰が相続人なのかをハッキリさせることです。
相続人の確定は、
戸籍の記載によって判断していきますので、
相続関係者の戸籍調査が非常に重要な業務になるのです・・・。
古い戸籍になると、あまりにも達筆すぎて非常に読みづらかったり、
または、
漢字を間違えていたりすることも少なくないのですが、
所詮、日本語で記載された書面なので、
キチンと読めば、
その相続親族関係の全貌は明らかとなります・・・・。
しかし、注意しなければならないのが
民法、親族法、相続法、家族法といった「法律」で、
現行民法とは異なった取り扱いによって、法定相続人を確定しなければならない場合があるのです・・・・・。
昭和22年5月2日以前の死亡(相続開始)
昭和22年5月2日までに開始した相続に関しては、
原則として、
旧民法の親族法、相続法が適用するため、「家督相続」に注意が必要です・・・・。
家督相続人が選定されていた場合には、
戸主の死亡または隠居によって戸主の地位並びに相続財産が家督相続人に単独承継されます・・・。
尚、上記期日までに相続が開始した場合であっても、
昭和23年1月1日の新法施行後に家督相続人を選定しなければならない場合は新法が適用されます・・・・。
昭和55年12月31日までの死亡(相続開始)
昭和55年改正前の民法は、
兄弟姉妹についても、
直系尊属の代襲相続を制限なく認めていました・・・・・。
従い、
新法施行日である昭和56年1月1日以前に開始した相続については、
兄弟姉妹の孫が再代襲者として相続人となることがあります・・・・・。
相続登記、遺産分割のご相談は西東京市田無・武蔵野市・三鷹市の「さくら司法書士事務所」
過払い金返還請求権の時効期間
サラ金消費者金融といった貸金業者(信販会社)との金銭消費貸借契約に基づく利息制限法の上限利率を超える利息の元本充当後(引き直し計算)の過払い金にかかる不当利得返還請求権の時効期間は、
10年間です(最高裁判決)。
尚、当該金銭消費貸借が商行為であっても10年に変わりありません。
最終取引日から時効は進行する(消滅時効の起算点)
継続的な金銭消費貸借において、
過払金がいったん発生すると、
以後、
新たな貸付が行われるたびに当該過払い金は新たな貸付債権に充当されていくことになります・・・・・。
そのため、
金融業者が過払い金の返還請求を受けた後に消滅時効を援用しようにも、
援用対象となる過払い金債務が充当により消滅し存在しないことになるから、
援用を行うことができないものと考えられます・・・・。
従い、
過払い金債権は貸金業者との取引が終了した時点において「確定的」に発生し、
その時点から時効の進行が開始すると考えることになります・・・・・。
別の角度から(「取引終了時」が時効進行の起算点であると)導き出されるものもあります・・・↓。
既に過払い状態になっているにもかかわらず、
貸金業者が借主に対し約定利率による貸金債務の返済を請求し続ける結果、
借主は、過払金の発生や過払金額について容易に認識できず、
自己が債務者であるとの認識の下、貸主に対する弁済を継続することが周知の事実であるため、
借主が、過払金返還請求権の行使が現実に期待できるようになるのは、
一連の連続した消費貸借取引の終了のとき、
または、
借主が過払金の発生を認識してその返還を求める意思を明らかにしたときです・・・・・。
従い、
過払い金債権は貸金業者との取引が終了した時点から時効の進行が開始することになるわけです・・・・・。
過払い金返還請求のご相談は「さくら司法書士事務所」(西東京田無・新宿・練馬)