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任意後見人に依頼できること(やってもらえること)

カテゴリ:成年後見 2018年03月10日

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任意後見人は、
任意後見契約で定められた代理権の範囲内にて業務を行い得るので、代理権目録に記載されていない事務については権限が無く、事務を行うことができません。

任意後見人の業務は、本人の「財産管理」と「身上看護」に関することが基本です。

そして、任意後見人に委任できることは、「契約の締結」といった法律行為に限られますので、例えば、「介護サービス」や「家事援助サービス」の手配をするために契約する・・・といったことは、任意後見人の仕事となるものの、任意後見人が直接介護したり掃除したりするといった「事実行為」は任意後見人の仕事ではありません。

代理権目録に記載する内容は基本的に自由ですが、後見制度の趣旨から言うと、財産管理では、「預貯金の管理」、「収入・支出の管理」、「税務処理」といった後見事務を行い、
身上監護では、「医療に関する契約」、「介護等に関する契約」、「住まいに関する契約」、「施設に関する契約とその履行」、「教育・リハビリに関する契約」といった後見事務を行います。

具体的に列挙すると次のような事項が任意後見人の主な代理行為となります。

  1. 預貯金の管理(払戻しや預け入れ、振込み、入金確認、定期の解約、金融機関との取引)
  2. 年金(恩給)や手当の受領
  3. 日常生活に必要なサービスや商品の購入や契約(新聞、牛乳、宅配弁当、水道光熱費など)
  4. 不動産その他の重要な財産の処分(自宅や別荘の売却、アパートの賃貸借契約の締結等)
  5. 遺産分割協議(相続放棄や承認)
  6. 要介護認定の申請や異議申立て
  7. 福祉関係施設の入所契約(有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホーム)や施設利用料の支払い
  8. 介護サービスの提供を受けるための契約(デイサービス、訪問介護、ヘルパー、家事援助、ショートステイ)及び介護サービス利用料の支払い、介護サービスの履行請求
  9. 医療契約の締結(入院、退院の手続き、リネンリース契約)や入院医療費の支払い

 

なお、 法定後見における後見人(保佐人・補助人)と同様に、本人しかできないと考えられている次の行為は、任意後見人の事務に含まれず代理ることはできません。

  1. 婚姻、離婚
  2. 養子縁組、離縁
  3. 臓器提供の意思表示
  4. 遺言書の作成

 

 

 

 

法定後見と任意後見の関係(優劣)  +12月の富士山

カテゴリ:成年後見 2017年12月15日



法定後見と任意後見が重なった場合はどうなるでしょうか?

例をあげますと、次のようなケースです。

  1. 長男と任意後見契約をしていた父が認知症を患い判断能力が低下した。
  2. 長男が任意後見監督人の選任申立てをする前に(任意後見契約が発動する前に)、二男が父について家庭裁判所に保佐開始の申立てをした。


このような場合、
家庭裁判所は任意後見と保佐が重複するような形で審判することはありません。

任意後見契約が登記されている場合には、本人の利益のために特に必要があると認めるときに限って、保佐開始の審判をすることができますが、原則的には、任意後見契約を優先し、任意後見監督人選任の審判をすることになります。

その理由は、
任意後見契約を締結して、判断能力が不十分になったときのために任意後見契約を準備しておいた本人の自己決定権を尊重するためです。

さて(話は変わり)、
先日、休日を利用して山梨県の山中湖へキャンプへ行って参りました。

12月にもなるとさすがに気温は低く、こちら(東京)とは明らかにその寒さが異なります。

12月の富士山

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とても美しかったので寒さを忘れて眺めていました。

 

成年後見人(保佐人・補助人)にはできないこと3  +小金井市の黄金の水 

カテゴリ:成年後見 2017年10月25日

成年後見人(保佐人・補助人)の職務には含まれないこと(成年後見人にはできないこと)の、前回の続きです。今回で最後です。

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1、本人の財産を贈与・寄付すること
ご本人の財産を親族を含む他人や施設等に無償で贈与したり寄付する行為は、後見人の権限乱用に該当すると考えられるので、原則として行うべきではありません。

但し、冠婚葬祭での社交儀礼的な金銭の支出(ご祝儀・香典)については、ご本人の社会的立場や相手方との関係から、後見人がご本人に代わって常識の範囲内で支払うことは認められる場合もあります。

2、投資や投機的な取引を行うこと
後見人が、ご本人の財産を運用する目的で、証券行為や先物取引を行ったり、元本割れリスクが伴う金融商品などを購入する行為は適切ではありません。

本人の財産を運用して増加させようとする行為は、後見人の職務の範囲に含まれません。

3、相続税対策をすること
ご本人が亡くなった後の相続税の対策のために、生前贈与によりご本人の財産を減少させたりすることは、推定相続人の利益を目的としたものであって、本人の利益となるものではないため、後見人が行うべきではありません。

4、本人の居所を指定すること
後見人は、ご本人が自宅での生活が困難であると判断した際、身上配慮義務を果たすために、老人ホームやグループホーム、特別養護老人ホームなどの適切な住まいを確保することについて検討する必要があります。

しかし、実際にご本人が新しい住まいに入居することについては、ご本人の同意が不可欠です。

従い、後見人には、与えられた権限の範囲内でご本人のために施設入所契約を締結する権限が認められることはあっても、ご本人の意思に反してご本人の居所を指定する権限はないとされています。

5、ご本人宛の信書を開披すること
ご本人宛の郵便物を適切に管理することは、後見人が財産管理及び身上監護に関する職務を果たすために重要なことですが、後見人の職務とは関係のない、ご本人宛の郵便物をご本人の同意なしに開披することは、後見人の職務に含まれないと考えられます。

さて(話は変わり)、
先日、仕事で武蔵小金井に行った際、「黄金の水」なるものを見かけました。
なんでも、2004年に深さ100メートルの井戸を掘削したことによって湧き出てくる地下水とのことです。

小金井市の黄金の水

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「六地蔵」の深井戸の水は、1リットル当たり何ミリグラムの炭酸カルシウム等が含まれているかを示す硬度は145で、国内産の水としては珍しく、ミネラル成分が程よく含まれて口当たりがいいとされる「中硬水」に分類されるそうです。

なので、石鹸はあまり泡立たず、洗濯などにはあまり適していませんが、飲用として水を扱う方々、特に茶道家の方などからは高い評価を得ているとのことです。

成年後見人(保佐人・補助人)にはできないこと2   +西東京市のブルーベリー

カテゴリ:成年後見 2017年09月15日

 

成年後見人(保佐人・補助人)の職務には含まれないこと(成年後見人にはできないこと)の、前回の続きです。

 

1、医療行為の同意
後見人は、与えられた権限の範囲内でご本人を代理して医療契約を締結することができますが、身体の苦痛や危険を伴うことのある具体的な手術や治療、検査などについては、本人の判断能力が無い場合であっても、後見人が本人に代わって同意することはできないとされています。

 

2、終末期医療・尊厳死にかかわる決定、延命治療の中止
回復の見込みのない不治の病に侵されたときの終末期医療をどのようにしたらよいかといった判断は本来、ご本人しか決めることができないとされています。

ご本人の判断能力が不十分になる以前に、ご本人の意思を確認できていた場合は、その内容を医師に伝えることできます。

臓器移植における臓器提供の意思についても同様です。

 

3、身元引受人・身元保証人になること
病院や施設が身元引受人や身元保証人に求める趣旨は、次の事項に関する責任であることが多いですが、何れも後見人の職務には含まれません。

  • 本人が負担する施設利用料や入院費用に関する債務の連帯保証
  • 本人が施設や病院に損害を与えた場合の損害賠償の債務の連帯保証
  • 本人の身柄の引取り
  • 費用の支払い
  • 医療行為への同意

 

この他にもまだ、後見人にできないことはありますが、続きはまたの機会に・・。

 

さて(話は代わり)、
仕事で週に一回は通る歩道を歩いていると(西東京市の事務所近くです)、「おっ?!」と驚くようなものを見かけました。

もう何年も通る道なのに今までまったく気が付きませんでした。

 

ブルーベリー

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・・これブルーベリーですよね?

 

 

 

 

成年後見人(保佐人・補助人)にはできないこと1   +所沢市航空公園の向日葵

カテゴリ:成年後見 2017年08月07日

 

成年後見人に就任すると、
医療や福祉、介護関係の様々な手続きをご本人に代わって行うことが多いのですが、後見人は決して何でもご本人の代わりにできるわけではありません。

今日は成年後見人(保佐人・補助人)の職務には含まれないことを何回かにわけてご紹介したいと思います。

 

1、身分行為についての代理権・同意見・取消権を行使すること。
身分行為とは、「婚姻」、「離婚」、「養子縁組」、「(子の)認知」などの行為です。
これらの行為はご本人の意思決定によって行われるべきであり、代理にはなじまないため、後見人等が本人に代わってこれら身分行為について意思表示をしたり、同意見や取消権を行使することはできません。

 

2、事実行為としての家事や介護に関する行為
ご本人に必要な介護サービスや、家事代行サービスなどの利用契約を検討したり契約する行為は後見人の職務に含まれますが、後見人自身が炊事や洗濯、掃除、買い物などの家事援助に関する行為をしたり、食事の摂取、着替え、排泄などの身体介護に関する行為をすることはできません(後見人の職務に含まれません)。

 

3、本人の身体に対する強制を伴う行為
ご本人に病院に受診させることや、入院・施設入所をさせることなど、ご本人の身体に対する強制を伴う事項については後見人の職務は含まれず、後見人の職務は、これら行為についてご本人に説明することに留まります。
ただし、ご本人が精神障害を患っており、医療保護入院について保護者の同意(成年後見人または保佐人)があるときは、ご本人の同意がなくても入院させることができます(精神保健福祉法33条)。

 

この他にもまだ、後見人にできないことはありますが、続きはまたの機会に・・。

 

さて(話は代わり)、
一昨日の休日を利用して、私が保佐人を務めている方(ご本人)の息子さんのお見舞いのため、所沢の航空公園駅近くにある防衛医大へ行きました。

ご本人(被保佐人)もちょうど怪我で別の病院に入院してしまっており、他にお見舞いに行ける親族がいないため、私が代わりに伺ったのですが、私がご本人(被保佐人)の息子さんのお見舞いに行くことは保佐人の職務でなく、私的な行為となります。
まさに、今日の記事にピッタリの具体例です。

お見舞いの後は(暑くて辛かったのですが)、せっかくなので航空公園に寄りました。

 

航空公園の向日葵

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炎天下の中、フト目の前に現れたヒマワリに癒されました。

 

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