法テラスの「民事法律扶助」制度に関し、
問題が発生しております・・・。
同制度は、
法律トラブルを抱えながら経済的に困っている人に、
国が裁判費用を立て替えたり、
無料で法律相談に応じる制度なのですが、
この利用が今年度に入って急増したため、
予算が底をつきそうな事態に陥っているのです・・・・・。
昨日の毎日新聞によりますと、
裁判費用を立て替える「代理援助」の利用が毎年増加傾向で、
06年度の6万1196件に対し08年度は8万442件、
そして今年度は伸び率が上昇し、
4~8月で4万1865件に達してしまい、
このままの推移で行くと、
相談件数は10万件を超え、
今年度の運営費(104億円)をオーバーする可能性があるとのことです・・・・。
法務省は2次補正予算において、
法テラスへの運営費交付金として25億円程度を計上する方針ですし、
また、
法相も予算確保に意欲を示しているようなので、
「法律扶助制度の利用ができなくなる・・・・」、
といった事態に陥ることは(今年度に限っては)「ない」と思いますが、
予算が足りないがために、
毎月の制度利用限度額を定め、
超えた分は(援助決定を)翌月に持ち越すといった運営方法を続けることは、
司法書士・弁護士による受任を制限することになってしまいますので(憲法32条~裁判を受ける権利)、
一時的な措置だけでなく、
制度の抜本的な見直しも検討すべきではないでしょうか?・・・・・。
西東京市(田無)「さくら司法書士事務所」司法書士志村理(しむらおさむ)